それは小さな村から始まった
ある日、小さな地鳴りと共に地下墓地の底が抜け奥から一人の男が現れた。
男は1千年前に滅びた黄金の国の王を名乗る。
かつては繁栄を誇ったその国は、狂乱の魔術師によって地下深く今なお囚われ続けているという。
「魔術師を倒したものには我が国のすべてを与えよう」
そう言い残すと男は塵となって消えた。
ーダンジョン飯1巻の冒頭よりー
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地下迷宮ダンジョン
- 1階層:地下墓地
- 2階層:尖塔の森
- 3階層:黄金城内部
- 4階層:水没都市
- 5階層:城下町
- 6階層:地下水路
自然にできたものではなく、「設計書」に基づき構成されている。狂乱の魔術師が所有しているといわれており、手に入れたものは魂を肉体に固定する魔術解明できる。
食物連鎖も絶妙に計算されている。増えすぎた魔物は上位の魔物が巨大化して数を適正に戻したり、冒険者が倒す魔物の数も計算に入れられてちょうどよいバランスになるように計算され作られている。
迷宮は死亡しても大丈夫
迷宮全体に非常に強い人の魂を肉体に束縛する呪い(術)が張られている。よって、外傷を治癒するだけで生き返る事ができる。
死亡してすぐに蘇生が難しい場合は、幽霊が憑かないようお祈りが必要。祈りを受けられなかったものはゾンビや悪霊なって、迷宮を彷徨う。
階が浅い内は死体回収や冒険者に見つけてもらえる可能性が高いが、深層に行くに連れ全滅時のリスクが高くなっていく。
蘇生
死んでも魂と肉体があれば生き返ることが出来る。ただし、生き返らせることが出来る範囲は曖昧ということが、ライオスの発言からわかる。
ライオス:みじん切りまでは蘇生したやつがいたよな!?
うんこから生き返った冒険者の例は?
ナマリの経験上「身体を13分の1以上失ったり、炭化したりすると蘇生率がぐんと下がるといわれている」
肉体の損傷が激しいほど魂が離れやすくなるので、むやみに動かしてはいけない。
損傷の修復には失った部分の倍以上のカロリーが必要なので、新鮮な血肉(ヤギや豚)が大量に必要となる。
生き返った場合の費用
持ち物の10%~20%を生き返らせてくてた人に支払う義務がある。
「死体回収屋」と呼ばれる蘇生で生計を立てている人もいる。
他にも蘇生代金目的で命を狙ってくる冒険者グループもいるので、油断してはならない。
3階層で死体回収屋に蘇生してもらったパーティーは、1人辺り600ゴールド請求されていた。
迷宮攻略にかかる費用
迷宮攻略必要な準備
- 仲間の費用(ギルド)
- 武器防具の装備代
- 日用品
- 食費
仲間の費用
ダンジョンは一人では攻略が難しいため各役割をもったパーティーが必要。
ライオスたちは当初6名のパーティーだった。
ヒーラー、魔法使い、ガード、ウォリアー、サムライ、鍵師
武器防具
鎧、剣、下着、杖などそれぞれ必要。
各階層対策も必要なので、それなりにお金がかかる。
日用品
回復薬、照明、ランプ、寝袋、鍋、包帯、便所紙など
食費
水、パン、果実、保存食など人数分と行き帰りの往復分。
生態系と食物連鎖
草木が生息している
草食の魔物が草木を食べる
草食を肉食の魔物が食べる
魔物の死骸やフンが草木の栄養となる
魔物
迷宮の底から湧いてくると言われている。
魔界から呼ばれたのか、魔術で作られたのか詳細は不明。
何かを守るように冒険者を見つけると襲いかかってくる。
黄金城
かつては外壁は金箔で覆われていたが、全て剥がされてしまい現在は普通の城になっている。
宝もほとんど取り尽くされている。
ダンジョン1階層:地下墓地
かつては静かな聖人の墓地だった。現在は墓とは思えないほど迷宮内で最も賑やかな場所となり、地上よりも賑わっている。
→1F地下墓地・2F尖塔の森のモンスターとダン飯の詳細はコチラ
1階に登場する主なモンスター
- 歩き茸
- 大サソリ
- スライム
ダンジョン2階層:尖塔の森
1階の墓地とは対象的に、背の高い木しっかりした巨木が多いため、つり橋が多くかけられている。
黄金城の尖閣と言われているお城の先っちょが特徴。
冒険者が多く訪れるため、木のうろを利用した野営地も整備されている。
木のうろは、複数人が宿泊できるぐらいの大きな空間。
緑も多く、人や動物に襲いかかる植物も多い。
木には大コウモリの巣があるため、襲撃されることも。
塔内の階段は近道だがトラップや隠し扉が多いため、鍵師がパーティーに必要。
→1F地下墓地・2F尖塔の森のモンスターとダン飯の詳細はコチラ
2階に登場する主なモンスター
- 大コウモリ
- 大ネズミ
- 森ゴブリン
- 動く鎧
- 植物系(パラセリア、ミアオーク、べタン)
- マンドレイク
- バジリスク
ダンジョン3階層:黄金城内部
カビとホコリにまみれている。薄暗くレンガ作りの景色が続く。
かつての王国住人なのか、成仏できなかった死霊系モンスターが多く生息する。
死霊系は足音が人間と違うため、聞き耳をたてると無駄な戦闘をしないで済む。
僧侶系の職種が活躍する階層。
3階に登場する主なモンスター
- スケルトン
- グール
- レイス
- ゴーレム
- オーク(5階から避難してきた)
- 宝虫(たからむし)
- ミミック
ダンジョン4階層:地底湖
えぐられた岩盤から流れ出た地下水が湖を形成している。
魔力を含んだ水は透き通って、ほのかな明かりを放つ。
水底には城下町が幻のように揺らいで見える。
移動するには魔法使いに水上歩行の魔法をかけてもらうか、いかだを使用する。
ただし、いかだは魔物の攻撃であっという間に藻屑になる。
3階の様に罠はないが、水上歩行の魔法は水中が見えなくなる(水中からは丸見え)ため、水面下より不意打ち攻撃される危険性がとても高い。
5階への近道の階段は様々な種類のテンタクルスが生息しており、通行が困難である。
4階に登場する主なモンスター
- 水棲馬(ケルピー)
- 刃魚
- クラーケン
- 人魚(哺乳類・魚類)
- スライム
- テンタクルス(触手生物)
- ウンディーネ
- 大ガエル
ダンジョン5階層:城下町
黄金城を抜けると城下町が広がっている。
魔術によって膨れ歪んだ町並みはかつて、賑わい繁栄していた頃の面影を残している。
ささやき声や、誰かとすれ違ったような不思議な感覚になる。
レッドドラゴンがやってくる前は、オークの拠点になっていた。
建物や地形の破損箇所は、ダンジョンクリーナーと呼ばれる生物が清掃、修復している。
町並みは魔術によって時間と共に規則的に変化する。
5階に登場する主なモンスター
- 魔狼(ワーグ)
- オーク(現在は3階へ避難)
- レッドドラゴン
- 幽霊
- 狂乱の魔術師
- ドライアド
- コカトリス
- ハーピー
- キメラ(ファリン)
ダンジョン6階層:地下水路
古代ドワーフが作り出した行動を利用した地下水路。
どこまでも広く長く、血管のように街中の足元に張り巡らされている。
地熱で蒸し暑い熱気が冒険者の体力をジワジワと奪っていく・・・はずだったが再び訪れたときには氷と雪が吹雪く寒冷地になっていた。
「壁や道が動く迷宮だから気温が変化しても不思議ではない」と、チルチャックは言っているのだが・・・。
6階層はかつてライオスたちがレッドドラゴンと戦い、全滅仕掛けた場所である。
6階に登場する主なモンスター
- シェイプシフター
- 山姥(やまんば)
- 悪夢(ナイトメア)
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